昨年の7月29日からの続きです(その2)・・・

さて前回に12√2という不可思議な数字を書いたがご理解いただいたであろうか・・・

要するに440hzの半音上の音程は440x12√2≒440x1.0594631=466.3163764hzです・・・
この作業を12回繰り返すとほぼ880hzのオクターブ高い音になるし・・・
仮に440hzの時の弦の長さが1mだったとすれば1m÷12√2でブリッジから次の低い音のフレットの位置が割り出せる・・・

しかしこのフレットの位置の概念はあくまで弦高が0で想定されているから問題だ・・・

ギター族の設計をする場合・・・
ネックに角度の付いたタイプであろうがフェンダーの様に角度が付いていない物であろうが・・・
設計の段階ではネックは真っ直ぐで指板の上では直線が構成されている・・・
前述のように弦高0では音が出なくなるので・・・
ブリッジの部分で弦をいくばくか持ち上げて指板面を底辺とする直角三角形が形成できるのだ・・・
弦が斜辺に成るのね・・・

さて中学の数学を思い出そう・・・
三角形の勉強をした時だ・・・

画像


二等辺直角三角形の図を用意してみた・・・
弦高が1で駒からのフレットの位置が仮に12フレットで弦高と同じく1の距離があるとしよう・・・
当然斜辺の長さは底辺の2乗と高さの2乗を足してそれらの合算した数字の平方根が斜辺の長さと成ります・・・
この場合は斜辺の長さは√2ですね・・・

オクターブ下の数値を考えてみましょう・・・
底辺が2の距離になる直角三角形・・・
底辺の長さの2乗と高さの2乗を合わせると√5に成ります・・・

√2は1.4142・・・
√5は2.2361・・・
どうですか???
√2:√5は2倍の数字に近いですか???
私はそんなことは無いと思います・・・

ご自信が持っているベースのフレットの位置をナットから12フレットまで計ってみましょう・・・
34”のベースは864mmのスケールで設計されていますので・・・
12フレットは理論的にその半分=432mmの部分=ナットと駒の中間地点に存在します・・・
しかし実際はどうでしょう・・・
まあ前述の話は12フレットでの弦高が432mm x 1/2 = 216mmもある極端な話ではありますが・・・
弦高が高いとチューニングがより不確かな物に成ります・・・
あくまで弦長のみに注目した場合ね・・・
更に弦高が高いと弦をフレットに押し付けるまでのクリアランス分「チョーキング」しているのと同じなのは皆さん気付いていますよね・・・

より正確なピッチで演奏をするのであれば・・・
弦高は低い方が良いです・・・

更に・・・
「リリーフ」という考え方が楽器業界に蔓延していますが・・・
そもそも設計の段階で真っ直ぐである指板上の直線を曲げてしまうと更にチューニングは合わなくなります・・・
きちんとした精度で指板を限りなく直線に近づけ・・・
且つフレットのレベリングを調整する事によって・・・
その楽器が持つ本来の性能と確かな音程を得る事ができます・・・

機械でやろうが人間がやろうが・・・
結局は「リリーフ」を付けるのは楽に仕事をするだけで・・・
まあ百聞は一見にしかず・・・
InnerWoodのLowActionはなかなか同等な物は無いかもね・・・
不揃いで音が詰まって出なくなるようなBUZZはありません・・・

さて話はまだ続きます・・・
今日はこの辺で・・・

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